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扁桃腺とは医学用語では「扁桃」と呼ばれるものでリンパ組織です。
子供の頃には非常に大きい役割を持つ扁桃は、中学生くらいから徐々にその存在感を無くしていきます。
では、馴染み深いようで実は知られざる扁桃腺について少し詳しく見ていきましょう。 |
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扁桃腺は口を大きく開けると見ることができます。(見えづらい方もいます。)
手で触れることも可能です。
口を開けた状態でのどの奥の方を見ると口蓋垂というあごの上の方から垂れ下がっているものがあります。この口蓋垂の両方の脇にあるのが「扁桃腺」です。
もっと分かりやすく表現すると、舌のつけ根あたりにある"こぶ"のようなもの、と言えばお分かり頂けるでしょうか? |
扁桃は体内へ侵入しようとする病原体(ウイルス、細菌)から体を防御する免疫の役割を持っています。
ただしこれは免疫をあまり持っていない子供の頃の話に限ります。
大体中学生くらいになると、ほぼ成人の大きさに落ち着く扁桃腺。
この辺りを境にほぼすべての免疫機能が発達完了します。この為、それまでは扁桃腺だけに頼っていた免疫機能は体内の様々なリンパ節に依存していくことになります。
つまり扁桃腺が大事な役割を果たしているのは5歳〜7歳くらいの幼少期前後までと言えるのです。
大人になってからは扁桃腺は要らない機能か、というとそんなことはありませんが、あっても無くても構わないパーツに変わると言えるようです。 |
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